この記事では、個人事業主でも申請できる助成金・補助金制度についてご紹介します。
補助金と助成金
そもそも、補助金と助成金とは何かご存知でしょうか?
まずは、補助金と助成金について簡単に説明したいと思います。
補助金
補助金とは、期間内に応募して採択されたら支給されるものです。
補助金を受給するためには、いくつかの審査を受けなければなりません。
期間内に応募しても、審査を通らないと補助金は受け取ることができません。
補助金の支給は主に、以下のような流れで支給されます。
- 公募
- 申請書類提出
- 審査
- 採択
- 事業実施
- 支給申請
- 給付
助成金
助成金とは、一定の条件を満たしていれば、応募すれば必ず支給されるものです。
助成金の支給は主に、以下のような流れで支給されます。
- 実施計画書申請
- 実施
- 支給申請
- 給付
補助金・助成金の共通点
補助金・助成金の共通点をご紹介します。
国や地方自治体が管轄している
補助金や助成金は、国や地方自治体が管轄しています。
国や地方自治体は、書類のフォーマットや提出期限に厳しい傾向があります。
書類の不備や提出期限の遅延などがあると、支給対象から外される場合があります。
時間に余裕を持って手続きを行うようにしましょう。
基本的に後払い
補助金・助成金は基本的に後払いです。
事業者は、提出した計画に沿って事業を行い、完了後に報告書提出・支給申請を行う必要があります。
補助金や助成金は、報告書や支給申請が承認されて初めて支給されます。
事前に給付されるわけではないので、支出に充当することは出来ません。
返済義務はない
補助金・助成金に返済義務はありません。
ただし、例外的に返済義務を設けている補助金・助成金も存在します。
そのため、申請前に必ず個別に確認する必要があります。
助成金・補助金の種類
実際に申請できる助成金・補助金の種類をご紹介します。
IT導入補助金
中小企業・自営業を行っている人が、ITツールの導入に活用できる補助金です。
ポイントとしては4つあります。
- 費用の1/2、最大450万円を補助
- 様々な業種・組織形態に対応
- 自社の課題に合うITツールが導入できる
- IT導入支援事業者が申請・手続きをサポート
以下を検討している方は、申請を検討してみるといいかもしれません。
- ホームページ作成
- 予約システムの導入
- POSレジシステムの導入
- 財務管理システムの導入
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者が申し込める補助金です。
ポイントは3つあります。
- 50万円の補助を受けられる
- 新しい販路開拓の経費を補助してくれる
- 新しいサービス開発の経費を補助してくれる
以下を検討している方は、申請を検討してみるといいかもしれません。
- 新規顧客獲得のためのチラシ作成・配布
- 新規顧客獲得のためのサービス開発に伴う道具購入
ただし、年度によって少し制度が異なる場合もあります。
詳しい情報は公式サイトを確認してみてください。
中途採用等支援助成金
これから起業を行う人、事業を開始して間もない法人事業主、個人事業主が申請できる助成金です。
ポイントは3つあります。
- 起業者が60歳以上の場合は経費の2/3、最大で200万円を支給
- 起業者が40〜59歳以上の場合は経費の1/2、最大で150万円を支給
- 上記に加えて、支給された助成額の1/4を別途支給
その他、地方自治体の補助金・助成金
国が管轄している制度以外にも、地方自治体が管轄している制度もあります。
- 創業補助金
- 起業家スタートアップ支援事業助成金
今は新型コロナウィルスの影響で、事業に影響が出ている人も多いと思います。
そのような方々に向けた補助金・助成金制度も存在します。
地方自治体が提供している補助金・助成金について調べてみるといいかもしれません。